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家をむしばむやっかいな存在の1つ、
シロアリ。
シロアリを放っておくと
着実に家を食べてしまうため、
対策や処理はゼッタイ必要となってきます。
でも、この防蟻(シロアリ対策)って
いくらぐらいの費用になるのか、
なかなか経験がないと分からないし、不安な部分ですよね。
そこで、今回は、
この防蟻(ぼうぎ)について紹介していきたいと思います。
気になる費用の相場や
どんな工事を行うのか?
また、
これから家を建てる人には気になる、
新築の際には防蟻は必要な対策なのか?
まで。
防蟻についてあれこれと書いていますので、
参考にしてみて下さい。
気付いた時には、
「もう遅かった!!」
なんてことにならないように注意して下さいね。
目次
防蟻処理の費用と相場
日頃、あまり馴染みがない防蟻処理ですので、
効果や費用、相場なんていうのは
分からないのでとても気になります。
特に安くはない費用を見て、
これって相場ぐらいの価格なのかな~というのは、
誰もが気になるポイントです。
後ほど紹介しますが、
防蟻処理には、いくつかの工法があり、
その工法や施工範囲の状況などによって
費用というのは大きく違ってきます。
そこで、ここでは、
一般的な工法で
ある程度想定される状況における、費用について紹介してみたいと思います。
おおまかではありますが、
建物の外周1メートル当たりで6,000円程度、
坪単価として、8,000円ぐらいというのが目安になるでしょう。
このメートルや坪単価と単位が異なっているのは、
「工法による違い」です。
また、
防蟻処理で気をつけなければならないのは、
追加費用が発生するケースということです。
施工業者によりけりではありますが、
例えば、施工するにあたっての養生費用や、
施工するための周辺の工事というのは、
まったく別の費用というケースは少なくありません。
その追加で工事する内容が多ければ多いほど、
追加の費用も発生していくということになりますので、
トータル金額は高くなります。
メートル単価や坪単価が安い業者にお願いしたとしても、
この追加工事の費用によって、
「結果的に大して安くならなかった」
というケースもあります。
防蟻処理をお願いする時は、
まずは業者へ見積もりを採取し、
追加の工事費用の取り扱いがどのようになっているか確認しましょう。
業者によっては、
最低賃金だけ提出してきて、
後は工事の施工時になって、
あれもこれもやらなければならないと・・・
という申し出をしてくることもあります。
確かに
施工してみて始めて分かる工事というのも一部ありますが、
一方で、
施工する人間は
いくつもの現場を経験してきたプロでもあります。
現場の状況でどういったことが想定されるかはわかるはずですので、
費用の見積もりを取る際は、
どこまで含まれていて、
どういった追加費用が発生しそうか、
しっかりと確認すると良いでしょう。
その辺りを聞いて、
あまり情報が出てこない業者であれば、
お願いするのは考えたほうが良いかもしれません。
新築時の防蟻の必要性
防蟻処理の必要性については、様々な意見がありますが、
新築時にこの処理を施工しておくことに間違いはありません。
そもそもこの防蟻処理については、
必要がないという人も中にはいて、
防湿コンクリートが打たれていれば問題ない
というのは、よく聞く話です。
しかし、一方で、
実際に白アリなどによって家の床下で被害にあってしまい、
家が傾くといったことや、
修繕を余儀なくなれたというケースも多々あるのです。
実際に被害にあった後と、
被害にあうのを未然に防ぐための費用では、
後者のほうが圧倒的に安くなります。
それであれば、
いざというときのために防蟻処理は重要であり、
対策するのであれば、
最初、つまり新築の時から行っておくことが、
必要ということになるのです。
新築の際に行うのであれば、
家が構築されていく中で施工することが出来るため、
既にある家に行うのと違って、作業がしにくいということもなく、
隅々まで綺麗に施工して貰えることが出来ます。
また、
事前に防蟻処理をすることを前提にしておけば、
その後も処理がしやすいような設計などにしてくれますので、
継続してメンテナンスしていく上でも、
余計な手間はかからないということになります。
こういった処理というのは、
いわば保険のようなものです。
生命保険や医療保険と同様に
「万が一」のことを考えて施工するものですが、
いざというときの被害を最小限にするためにも、
新築時から施工しておくべきでしょう。
防蟻ってどんな工事の方法?
ここまで防蟻処理について紹介してきましたが、
実際に施工するにあたっては、
いくつもの工事方法があり、
その数ある工事の中から選ぶ必要があります。
そこで、ここでは防蟻処理の工事方法として、
どういったものがあるのか紹介してみたいと思います。
①:薬剤施工
防蟻処理の工事方法において、
最もポピュラーとも呼べる方法が、
この薬剤施工になります。
シロアリなどの被害が大きい床下に、
薬剤を散布することによって、
被害から守るというものになります。
この薬剤施工は、
定期的な施工が必要な方法となっており、
効果が持続するのはおおよそ5年間と言われています。
そのため、
5年サイクルで再度の施工が必要となりますが、
価格もそれほど高くなく、
一定の効果も期待できるため、安定した方法と言えます。
②:ベイト工法
床下への処置ではなくて、
建物の周りに施工するのが、
このベイト工法というものになります。
このベイト工法は、
シロアリを建物に侵入するのを防ぐための工法であり、
建物の外周にステーションと呼ばれる機材を埋め込みます。
このステーションに、
毒餌を投入することによって、
シロアリを駆除し、
建物内への侵入を防ぐというものになります。
定期的に毒餌を投入する必要がありますが、
床下へ施工するわけではないので、
小さな子供がいる家庭などでは、
その影響下について不安がないため安心した施工方法になります。
このステーションは、
建物の外周に一定の間隔で埋め込む必要があるため、
数やそれに伴う費用については、家の大きさ次第です。
また、ステーションを埋め込むためには、
それなりのスペースが必要であるため、
敷地ギリギリまで家が建っているという状態では、
この工法の施工は難しいということもあるので、注意が必要です。
③:粒剤施工
初めに紹介した薬剤は
床下に液体状の薬を散布する方法ですが、
こちらは一定の効果が期待出来、
ポピュラーな方法である一方、
薬剤の成分が床上、
つまり生活範囲まで上がってくるのではないかという不安があります。
その点を上手く解消してくれる方法が、
この粒剤施工になります。
液体ではなく、粒状の薬を床下に散布し、
その効果によって、
シロアリなどの被害から守る方法になります。
成分が上がってくる心配もないため、
小さなお子さんやペットがいる家庭では、
薬剤よりもこの粒剤のほうを選ぶ人も多くいるほどです。
④:テクノガード工法
こちらは薬剤を用いた方法になりますが、
この薬剤に樹脂と硬化剤と混ぜ合わせ、
床下に散布するという方法になります。
薬剤によってシロアリ対策になるほか、
ここに樹脂と硬化剤を混ぜ合わせることによって、
時間とともに固くなり、
それによって湿気対策にも効果を発揮します。
家をダメにする原因は、
何もシロアリだけではなく、
湿気もまたやっかいな存在の1つです。
その両方の対策となるのが
このテクノガード工法となるのです。
⑤:防蟻防湿シート工法
テクノガード工法と同じように、
シロアリ対策だけではなく、
湿気対策も出来るもう1つの方法が防蟻防湿シート工法となります。
床下部分に
防蟻や防湿に効果のあるシートを施工することで被害を防ぎます。
シートに薬剤が練りこまれており、
「飛散しない」などのメリットもあり、
一部の住宅では積極的に施工されている方法になっています。
このように
防蟻処理と言っても、その工法は様々です。
お住まいの住宅によって、
どの工法が効果的かは違ってきますので、
どの方法がベストなのかというのは、
専門家に相談すると良いでしょう。
「防蟻シート」の効果は
防蟻処理の中の1つ、
防蟻シートですが、
その効果については様々なことが言われています。
具体的には、
「効果はない」と断言する専門家もいるほどです。
実際、
防蟻処理の工法全てに言えることではありますが、
このシートを用いた工法は
難しい一面があることは間違いありません。
床下にシートを敷いて、防蟻効果を得るわけですが、
そのシートがしっかりと敷かれているか
というのがとても重要なわけです。
家の床下をまじまじと見つめたことがある人は、
それほど多くないかと思いますが、
床下というのは、実はかなり入り組んでいます。
そこに防蟻シートを敷くというのは、
かなり手間な作業であり、
しっかりとした効果を得るためには、
それなりの技術というのも必要になるわけです。
また、
例えしっかりとした技術を持った職人さんがシートを敷いたとしても、
新築時などで
他の業者さんがシートの上を踏んだりすることによってズレてしまえば、
効果が得られるということにはならないでしょう。
このように防蟻シートには、
リスクがあることはよくよく覚えておかなければなりません。
どんな方法でも同じですが、
効果が高くても、
それがしっかりと施工されていなければ、
施工されていないのと同じようなものなのです。
防蟻のデメリットってあるの?
シロアリから住宅を守ってくれる防蟻処理ですが、
必ずしもメリットばかりではありません。
デメリットというのも、一方では存在します。
代表的なものでいえば、
費用は、決して見過ごすことの出来ない問題です。
相場のところで紹介しましたが、
工法や住宅状況によって、
費用が大幅に変わってきます。
また、工法によっては、
数年サイクルで施工しなければ、
効果がなくなってしまうことも考えられるため、
数年に1回、それなりの費用がかかることになります。
もちろん
実際にシロアリにやられてしまった後では、
この費用とはくらべものにならないほどの費用がかかることになりますが、
それでも定期的な出費というのは、デメリットと言えるでしょう。
もう1つは薬剤を使用するというデメリットです。
よく言われるのは、
薬剤工法による「人体への影響」です。
床下に薬剤を散布するにあたって、
どうしても人体への影響が懸念されます。
もちろん
人体に影響の少ない薬剤が使用されていますが、
それはあくまで現時点の科学で解明されているうえでのことです。
今後、また新たな発見がなされることがあれば、
その時にこの定説は覆されることになるのかもしれません。
そういう意味では、
こういった薬剤を使用するというのは、
気になるデメリットの1つで、
特に産まれたばかりの赤ちゃんなど、
小さいお子さんやペットがいる家庭では、
気になるところではないでしょうか。
防蟻処理には、
こういった気になるデメリットというものが存在します。
もちろん他にも、
家庭によってはデメリットになりえるものもありますので、
事前にメリット・デメリットについては、
許容出来るものなのか、
しっかりと吟味するのが大切です。
防蟻処理は何年もつのか
一度、施工した防蟻処理が
永久に続くかと言うと、
決してそんなことはありません。
一般的に防蟻処理は、
5年サイクルで再度施工が必要だ
と言われています。
特に薬剤工法においては、
散布する薬剤が5年でほとんど分解してしまい、
5年後には、効果が保証出来ないほどとなります。
そのため、
5年経過した後は、改めて薬剤を散布しなおすことで、
もう5年、防蟻の効果を得るということになるわけです。
この施工のサイクルと言うのは、
工法や業者によって違ってきており、
例えばシート工法の場合は、
10年とうたっているところもあります。
10年サイクルでメンテナンスを行い、
効果が薄くなっているようであれば、
再施工を行うという形になります。
防蟻処理を行う上で、工法を選択する際、
どの程度のサイクルで再施工やメンテナンスが必要かというのも、
実はとても大切なことになります。
出来れば長いスパンでのサイクルを望む人は多いですが、
その分、1回の費用が高かったり、
被害に気付くのが遅れたりということも考えられます。
防蟻処理のサイクルとして、
5~10年が一般的ですので、
その中でどれぐらいが良いのか、
工法の効果と一緒に考えてみると良いでしょう。
まとめ
今回、防蟻処理について紹介しました。
シロアリの被害は、
知らない間に住宅に大きなダメージを与えるやっかいなものです。
しかし、
被害が大きい割に世間ではあまり関心は高くなく、
情報も様々なものがあるため、
対策は必要ないと思っている人もいるほどです。
せっかく建てた住宅は、大事な資産です。
この資産を大切に守るためにも、
防蟻処理はしっかりと行うことが、
間違いないと言えるでしょう。