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年収が1000万円を越えることもある、
大工という仕事。
憧れる人がいる一方で、
実はあまり理解されていない仕事でもあります。
これから大工を目指す人にとっては、
日当いくら?
ということや、
年収いくら?
というのは非常に大切なことですよね。
また、
大工と言っても
実はそこには様々な種類の大工があり、
種類によって年収などにも違いがあります。
このような大工さんのお給料に関することについて、
今回は紹介してみたいと思います。
いくつでいくらぐらい貰えるのか
っていうことや、
そもそも大工さんになるためには、
何か特別な資格が必要なのか?などなど。
これから大工を目指す人から
現役の大工さんまで役立つ情報満載でお届けします。
目次
大工の年収の平均は?
大工の給料についてですが、
一般のサラリーマンのように月給制度ではないケースが、
多くなっています。
そのため、
年収について説明する前に、
この大工の給与制度について少し説明します。
特に大工に限ったことではありませんが、
いわゆる職人さんと呼ばれるような方々の給与というのは、
基本的に「日当」で算出されます。
日当というのは、
「1日働いたらいくら」という算出方法で、
この日当に
1か月の勤務日数をかけたものが
1か月の給与ということになりです。
そのため、
「働いた分だけ給与が出る」ということであり、
反対に仕事がなくて働くことが出来なければ
給与が減っていきます。
それで、
この日当ですが、
地域差というものは存在しますが、
おおよそ全国でどの程度というのは決まっています。
平均すると、13,000円程度です。
都会はこれよりも高く、
地方に行けばこれよりも安い形ですが、
都市部と地方で
それほど大きな違いというのはありません。
この日当に対して計算してみると
1か月平均で23.4日働いたとして、
1か月の給与は30万円程度となり、
年間を通すと360万円となります。
更にこれに
会社によっては、ボーナスが支給されることもあり、
もうちょっと上乗せされた金額が年収という流れです。
もちろん
年齢が上がれば、
それだけ日当も上がることになりますので、
給与も上がるという形です。
おおよそではありますが、
20代の見習い時代では、
年収は260万円程度で、
これが50代まで順調に伸びていけば、
50代で550万円となります。
これが大工の一般的な平均の給与です。
額だけ見れば、
サラリーマンとそれほど変わらない額であり、
給与が安いというイメージもなくなるのではないでしょうか。
また、大工の世界でも、
大きい会社のほうがボーナスの支払いなどもあるため、
年収としては高くなる傾向にあります。
その他、
福利厚生などを踏まえても、
待遇が良いのは間違いありません。
更に大工の世界にも役職というものが存在します。
現場を仕切る棟梁、
いわゆる親方クラスになれば
給料は一気に伸びて、
年収ベースとして800万円程度となります。
現場の総責任者とも言えますので、
責任は重大ですが、やはりそれに伴う年収が見込めます。
他には大工として独立する方もいますが、
この場合は更に年収は上がり、
900~1,000万円となってきます。
こうなると
一般のサラリーマンよりも高級取りということになりますね。
ただし、
大工にとって重要なのは、仕事があるということです。
サラリーマンであれば、1日休んだとしても、
それは給与にあまり関係ありませんが、
大工の場合は基本そうはいきません。
それは1日いくらの日当の世界が基本であるためで、
仕事がまったくなければ0円
ということだって決してない話ではないのです。
年収云々も大切ではありますが、
毎日、仕事があるというのがとても大切なことになりますね。
年収1000万超えるのは多い?
先程、
給与の説明の中で1,000万円という数字が出てきましたが、
この1,000万円という数字は
現実としてどの程度の人が貰えているのか?
世の中、
給与の1つの壁として1,000万円なんて言われますので、
大工を目指すのであれば気になるところですが、
なかなか難しいというのが実情です。
大工の中でも1,000万円を越えるのはほんの一握りで、
会社の中でもかなり偉くなるか、
もしくは自営業として独立するかです。
しかし、
仮に独立したとしても、事業が上手くいかずに、
倒産してしまうケースというのも多々あり、
そこには大きなリスクが伴います。
また、
世の中の景気に大きく左右される一面があるため、
「今年は1,000万円を越えたけれど、来年は難しい」
ということも十分に考えられます。
このように
大工で1,000万円を越えるのは、
かなり狭き門となっています。
もちろん大工になって、
1,000万円を目指すというのは悪いことではありません。
これは一般のサラリーマンでも同じことが言えるかと思いますが、
チャンスがそこにあるのであれば、
やってみるというのはとても大切なことでしょう。
大工になるにはどんな資格が必要?
いざ大工になろうと考えた時に
特別な資格などは必要なのでしょうか?
単純に大工になるのであれば、
特別必要な資格というのはありません。
基本的に工務店であったり、
大工の棟梁の元に弟子入りすることで、
まずは大工の見習いとしてスタートすることが出来ます。
ここである程度の年月、修業を積むことで
一人前の大工になるのです。
しかし、
この一人前の大工になるまでには、
かなり苦労の道が待っています。
大工の仕事の特徴とも言える、
キツイ、汚い、危険
という作業環境に耐えながら、
日々の仕事を覚えていく必要があるためです。
こういった環境下の仕事に慣れながら、
日々、技術を磨いていきますが、
見習い期間は、給与の方も期待出来ません。
やはり見習い程度の給与となってしまうため、
上記のいわゆる3Kに加えて、給与が安いというのも加わります。
こういった状況であるため、
希望を胸に大工の弟子入りをしたものの、
途中で挫折して止めてしまう人も少なくはないのです。
そういう意味では、
大工になるためには、
一定以上の根性という強い心が必要になると言えるでしょう。
また、大工になる上で、必須ではないものの、
建築大工技能検定という国家資格も存在しています。
この資格は
大工の基本的な技術や学問としての知識などを問われるものであり、
難関の資格の1つになっています。
こういった資格を持つことで、
大手ハウスメーカーなどの大工として働くというのも、
大工になるための1つの方法ではあります。
ただし、資格を取るために、
それなりの現場経験は必要になりますので、
まずはどこかで修業するというのが、
最初のステップということになりますね。
大工の仕事内容
大工さんというと、
やはり仕事内容は「家を建てること」となりますが、
家を建てると言っても様々な工程があり、
その他にも色々なことに気を配る必要があります。
一般的に大工と呼ばれる方は、
多くは家などを建てる町大工や造作大工と呼ばれる方々です。
こういった方々は、
建築をする上での工程に沿って、
期日を守りながら作業を進めていくというのが大前提になります。
通常、家を建てる時の工程というのは・・・
骨組み ⇒ 屋根下地 ⇒ サッシ取付 ⇒ 外壁下地
⇒ 床下 ⇒ 内部壁 ⇒ 床施行 ⇒ 壁下地
やり方については、
多少の違いはあるものの、
大まかにこういった流れで進みます。
この工程を
棟梁から与えられた役割を果たしながら進めますが、
作業としては大きく2つに分けることが出来ます。
それが、「現場作業」と「内作」です。
現場作業というのは、
その名前の通り、
現場で家を建てるために木材を組んだり
という作業になります。
時には高所での作業などもあるため、
危険が伴う作業にもなります。
ただ、
自分が作業を進めることで、
目の前に1つの家を完成していく様は、
とてもやりがいのある作業になります。
もう一方の内作は、
現場で使う木材などを加工する作業です。
大工さんの仕事として、
現場で組み上げる木材などを「作る」というのも重要な仕事です。
この作業は、加工場で行うことが多く、
設計図通りの材料を、
カンナなどを用いて作ることになります。
この内作が上手くいかなければ、
現場に持って行っても上手く組みあがることが出来ず、
加工のし直しということになります。
そのため、
この内作も現場作業同様に非常に重要な仕事です。
ここまで紹介した大きく2つの仕事が、
一般の大工さんが行う仕事ですが、
棟梁や親方となれば、
ここに更に管理という仕事が追加されます。
棟梁や親方は、
まさに現場のリーダーとなる存在で、
部下の管理や現場の管理、安全面での配慮など
様々なことに気を配る必要があります。
通常、
現場には現場監督と呼ばれる人たちがいますが、
こういった方々は
いくつかの現場を掛け持ちしていたり、
事務作業があるため、
現場をずっと見ているというのは難しい状況です。
しかし、
現場ではリアルタイムで様々なことが起きますので、
そういった時に頼りになるのが棟梁や親方ということになるのです。
現場監督も最も頼りにしているのが棟梁や親方となります。
棟梁や親方と言われる存在になると、
こういった仕事が追加され、
それまで体力中心だった仕事から、
頭脳仕事も増えてくることになります。
自ら会社を経営しているということになれば、
経営的な面でも判断していく必要が出てくるのは、もちろんです。
このように
大工の仕事というのは、
役職が上がれば上がるほど
頭脳仕事が増えていく傾向にあります。
最近では、
IT化が進んだことにより、
設計ソフトを用いて若いうちから自ら設計する大工や、
日々の工程や報告書などを
ワードやエクセルなどを用いて行うことも増えています。
今後、
こういったIT化が進めば
若いうちから
あれこれ考えたりという頭脳仕事も増える可能性はあるものの、
やはり根本の仕事としては、現場作業や内作であることは間違いありません。
大工の種類は
大工と言うと
家を建てる大工さん、
つまり
町大工や造作大工と呼ばれる大工がポピュラーなイメージではありますが
これ以外にも大工の種類というのは、実に様々です。
まず、
先ほど説明した造作大工というのは、
家を建てたり、
その内装を構築したりする大工のことを言います。
この中でも、
特に和室を手掛けられる大工は、
非常に技術が高い大工であり、
大工であれば誰もが和室を任されてみたいと思うほどです。
和室は
木の質感を楽しむ部屋となっており、
構築した木材がそのまま表に出てくるため、
非常に繊細な技術が求められるのです。
そのため、
和室を任されるということは、
「技術が高い」ということを認められたということにもなるわけです。
造作大工の中には、
木材の構築などは一切行わず、
こういった家の中の内装だけを手掛ける大工もいるほどです。
技術が高ければ高いほど、重宝される人材となり、
その分、給与などの待遇が良いのは言うまでもありません。
続いて紹介するのは、宮大工です。
言葉だけなら聞いたことがある
という人もいるかと思いますが、
様々な種類がある大工の中でも、
もっとも待遇が良く憧れの存在でもあるのがこの宮大工です。
宮大工が町大工や造作大工と何が異なるかというと、
一般の建物というのは作らず、
お寺や神社などの仏閣のみ手がけます。
そのため、
技術も特殊なものが必要となり、
釘などは一切使わず、
木を加工して組み上げるという手法を用いるのです。
木を組み合わせただけで強度などを持たせる必要があるため、
高い技術が必要とされる他、
加工部分がそのまま見えることから、
見栄えなどにも注意を払わなければなりません。
こういったことから、
宮大工は非常に繊細な技術を持った大工であり、
希少価値が高いことから、引く手あまたとなります。
宮大工の中には、
全国を転々として工事を手掛ける人もいるほどです。
次に紹介するのは、型枠大工です。
造作大工や宮大工に比べて、
型枠大工となるとほとんど聞いたことがないという人も、
恐らく多いのではないでしょうか。
この型枠大工は、
その名前の通り型枠を手掛ける大工のことですが、
型枠というのは、
コンクリートを用いて施行する時に必須となるものです。
今やどんな建物でもコンクリートが使われていないケースというのは、
ほとんどないかと思います。
鉄骨をたてる際には、
その下にしっかりとしたコンクリートの基礎が必要ですし、
建物の土台もコンクリートで作られます。
こういったコンクリートは、
非常に強度が高く頑丈ですが、
施行する際というのは、ドロドロの液状です。
これを目的の箇所に流し込んで固めることで、
最終的に強度のある姿となりますが、
流し込む際、
目的の形となる枠がなければ、
液状ですので、流れ出ていってしまいます。
この枠を作るのが型枠大工の仕事で、
必要に応じた枠を木材を加工して作るのです。
型枠がいびつな形となってしまえば、
そこに流し込んでコンクリートもいびつな形で固まってしまうので、
見た目以上に神経を使う仕事になります。
また、場合によっては
複雑な形の型枠も求められるため、
その時々、
必要に応じて加工出来るスキルというのが求められるのです。
他の大工と違って、
なかなか見えにくい箇所ではありますが、
建物を建てる際には、必須の大工と言えることが出来ます。
このように
大工と一口に言ってもその種類は様々です。
細かいところでジャンル分けされており、
得意分野というのが存在します。
大工を目指すのであれば、
どこの分野のスペシャリストになりたいのかを考えると、
選択に失敗することはないでしょう。
大工の結婚は何歳ぐらい?
大工の世界は、
やはり今も男性が多い男性社会の世界となっています。
まさに職人の世界ということになりますが、
こういった世界に飛び込んだ際、
「結婚は出来るのか?」
っていうのも、
これから就職する人には気になるところですね。
大工の結婚は何歳くらいかというと、
比較的20代で結婚する人が多くなっています。
もちろん人それぞれではありますが、
出会いの形も様々で、
昔からの知り合いであったり、
建築現場で知り合ったりなどです。
やはり男性が多いということから、
職場恋愛というのは極端に少ないようですが、
各現場で様々な人と知り合うことが出来る分、
そこからの繋がりというのもあります。
ただし、
大工が結婚するに当っては、
大工が持つイメージが少し邪魔するケースもあります。
大工と聞くと人が持つイメージは様々ですが、
やはり
きつい・汚い・危険というのがあるため、
結婚相手には選ばれにくいのです。
また、それ以外にも、
大工には下記のようなイメージがあります。
- 収入面での不安
結婚するのであれば、やはり日々の生活のためのお金というのは大切ですが、
日当制である大工は収入という面での不安は付き物です。
常時、仕事があって、天候にも恵まれれば良いですが、
そのような不安要因は、一般のサラリーマンにはそれほどありません。
そういう面からも、収入という点において、結婚では不利に働きます。 - いつまでやれるか心配
身体が元気であれば、いつまでもやれるのが大工ですが、
きつい仕事であるため、長く続けられるか不安というのはあるでしょう。
また、作業中に事故にでもあって仕事が出来なくなったらというリスクは、
常時、抱えているということも言えます。
収入面と同じで、いつまで働くことが出来るのかというのも、
結婚においては、少し足かせになってしまっています。 - 単純なイメージの問題
これが一番やっかいな問題かもしれませんが、
大工という仕事に対して、
建物などを建ててカッコイイというイメージはあるものの、
いざ結婚相手となれば、良いイメージというのはあまりありません。
上に紹介した収入面での問題を始め、離職率が高いことからのイメージの悪化、
それ以外でも様々なところでマイナス要因がつきがちです。
こういったイメージの積み重ねの結果、
実態を知らないままイメージだけが悪化し、
結婚相手としてはNGなんていうことになっています。
このように
大工の結婚というのは、
大工を知らない人を相手にする場合は、
様々なイメージから少しハードルが高くなっていると言えます。
もちろん
こういったイメージは、
実態に伴わないものも多いため、
この点を上手く払しょくすれば問題ないでしょう。
また、出会いの場が少ないという大工もいますが、
最近では結婚相談所なども増えており、
こういったものの活用も良いのではないかと思います。
女性の大工さん
大工というのは、
長く男性の仕事だと考えられてきました。
今でもそういった慣習は残っており、
現場は男性が圧倒的多数を占めますが、
それでも少しずつ女性の大工というのも増えてきています。
女性が大工を目指すキッカケというのは様々で、
家族の影響で大工を目指す人もいれば、
建築などを学び、実際の技術に触れることで大工を目指す人もいます。
かつては、
大工は男性の職業という位置づけだったため、
なりたい女性がいても
現場には出ることが許されず諦めた人もいました。
最近では、
少しずつながらそういった風潮もなくなってきており、
現場で活躍する女性の大工も増えています。
女性が現場に出ることで、
女性ならでは気遣いや提案など活躍出来る場というのは、
大工の世界でも確実にあります。
まだまだ男社会でいるため、
その中でやっていくという心構えや、
家族の支えなどが必要ではありますが、
女性だから諦めるという時代ではないでしょう。
まとめ
大工の年収は、決して高いものではないものの、
世間が抱くイメージのような低すぎるというものでもありません。
また、
独立などすれば、大きく飛躍する可能性もあり、
そういった意味では、チャンスがある職業とも言えます。
今後も必要とされる職業であることは間違いありませんので、
大工になりたい方は
男性も女性も関係なくチャレンジしてみると良いでしょう。
もちろん楽な世界ではありませんが、
様々なものを作るという仕事は、
大きな達成感を味あわせてくれるはずです。