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新たに家を建てようと考えた時、
考えなければいけないのが税金についてです。
家を建てるのには「大きなお金」が必要になりますが、
その分、必要な手続きを踏めば、
税金が減税される部分というのがあります。
この制度をお得に利用して、
少しでも家計の負担を減らしたいところですが、
そんな時、1つの選択肢となるのが長期優良住宅です。
家を建てる時に、
この長期優良住宅を選択することによって、
減税の恩恵を受けることが出来、
選択する人も多く人気となっています。
しかし、
この長期優良住宅においては、
メリットだけではなく、いくつかのデメリットも存在します。
それを把握していなければ、
思わぬところで落とし穴になってしまいますので、
今回は、
この長期優良住宅におけるメリットとデメリットについて紹介します。
ぜひ参考にして、お得な選択をしてみて下さいね。
目次
長期優良住宅のメリット
長期優良住宅のメリットですが、
そもそも
長期優良住宅っていうのは一体どんなものか
という人もいるかと思います。
この長期優良住宅というのは、
その名前の通り、
長きに渡って持つ住宅だと認定された建物
のことを言います。
長期優良住宅に該当するかどうかっていうのは、
いくつかの基準があり、
これを満たすことによって、認定されることになります。
その基準というのは、
大まかに下記のようなものとなります。
- 劣化対策が施されていること
形あるものは、
時間の経過とともにどうしても劣化してしまうものですが、
この劣化について
しっかりと対策がされていることが条件となります。
例えば、
コンクリートであれば、
セメントを濃くしておくことや、
各種点検のための口を設けておき、
細かくチェック出来るようにしておくことなどです。
他にも床下の高さは33センチ以上にするなど、
様々な条件が設定されています。
- 地震に強い作りであること
日本は言わずと知れた地震大国となっています。
そのため
長期優良住宅においては「地震に強い」というのもまた、
1つの大きな条件になっています。
地震の際、
基本的には損傷がないということが条件で、
壁などにひびが入ったとしても、
構造には基本的には影響がなくて、
修理すれば使える強さというのが必要です。
- メンテナンスがしやすいこと
長期優良住宅は、
作った時点で強いということは大切な要素の1つですが、
それを維持し続けるために
メンテナンスがしやすいということも重要です。
どんな家でも
やり方次第でメンテナンスすることは出来ますが、
長期優良住宅においては、
メンテナンスがしやすいかということが大切になります。
10年後や20年後というレベルで
メンテナンスがしやすくなっているということが、
長期優良住宅を作る上では、大切な考え方となるのです。
- リフォームがしやすいこと
時間とともに家族の形などが変化し、
家の使い方というのもそれに伴って変化するものです。
子供が産まれ、そして巣立っていくなんていうのは、
分かりやすいひとつの例になります。
こういった変化に対して、
家も形を変える必要があります。
その時、重要になってくるのがリフォームです。
メンテナンスの時と同様で、
リフォームのしやすさというのも、
大切な要因となり、天井高が確保されているなどの要素が重要となります。
- バリアフリーに対応しているか
すぐにバリアフリーが必要でなくても、
年齢とともにいずれ必要になるのが、
住居におけるバリアフリー対策です。
このバリアフリー対策が、しっかりとなされているかということも、
長期優良住宅においては重要です。
今すぐ必要じゃない場合、
なかなかイメージしずらいですが、
家というのは、一生ものですから、
準備しておくことが大切です。
- 省エネ対策がなされているか
エネルギーに関する対策というのは、
非常に重要なところで、
この省エネという観点においても
長期優良住宅では見過ごすことは出来ません。
省エネと言っても、
断熱性や気密性の基本的なことが大切で、
そういった細かなところにも
配慮している作りというのが求められます。
もちろん省エネ対策をしっかりと行うことによって、
実際に生活している時も、
多くのメリットを享受することが出来ます。
- 保全のための計画がしっかり行われているか
家を良い状態で長く保ちたいのであれば、
メンテナンスは必須です。
しかし、
なかなか重い腰が上がらないのも
メンテナンスだと言えるでしょう。
そんなメンテナンスに対して、
事前にしっかりと計画がなされているかというのが、
大切になってきます。
事前にしっかりと計画が作られていれば、
それに伴って動くことになり、
結果的に良い状態で保つことが出来るのです。
防水や給水、排水など、
家におけるメンテナンス箇所というのは様々ですが、
それぞれ10年おきずつくらいにメンテナンスするのが一般的です。
このように
長期優良住宅という認定を受けるためには、
様々なポイントを抑えた上で、家を計画する必要があります。
もちろん素人では難しいことばかりですので、
しっかりとプロにお願いすることが大切です。
この時、大切なのは
事前に決めておいて、最初に伝えることです。
耐久性などは設計に大きく関わってくる要因でもありますので、
途中で長期優良住宅となれば、
初めから設計をやり直すなんていうことにもなり、
余計に費用がかかってしまったり、
断られたりなんていうことも考えられます。
こういった事態にならないよう、
事前に「長期優良住宅を考えています。」と一言伝えれば、
問題ないと言えるでしょう。
では、こういった活動を経て、
無事に長期優良住宅に認定されると、
どういったメリットが受けられるかということですが、
主に税制での優遇が受けられます。
・住宅ローン控除
通常、借入した住宅ローンというのは、
年末に残っている残高の1%が、所得税から控除されると
決まっています。
また、一般の住宅の場合であれば、
限度額についても定められており、
その額は4,000万円という額になります。
しかし、
これが長期優良住宅であれば、5,000万円となり、
最大で10年間の適用を受けることが出来るので、
トータルで100万円の差が出来ることになります。
・投資型の減税
長期優良住宅を建てる際、費用がかかることになるわけですが、
この費用の中の10%が所得税から控除されることになります。
金額としては、上限が500万円
という風に定められてはおりますが、
それでも大きな金額であることは間違いないですよね。
・登録するための費用の軽減
不動産を取得する際、様々な申請が必要になります。
この申請を行う時は、
登録免許税などが必要になってきますが、
長期優良住宅である場合、
この登録免許税が軽減されることになります。
・不動産取得税の軽減
不動産を取得する際にかかる
登録免許税の軽減については説明しましたが、
同様に不動産取得税についても軽減措置を受けることが出来ます。
この不動産取得税については、計算式があり、
固定資産税の評価額から1,200万円を差し引き、
それに3%をかけたものと一般の住宅ではなっています。
これが長期優良住宅であれば、
1,200万円ではなくて、
1,300万円を差し引いたものとなります。
・固定資産税が軽減
家を持つというのは、
固定資産税がかかるということになりますが、
この固定資産税においても、
長期優良住宅であれば、軽減措置を受けることが出来ます。
新築を建てたりした場合、
通常であれば、固定資産税が半分になります。
この期間、
一般の住宅であれば5年と定められているわけではありますが、
それが長期優良住宅であれば、7年となるのです。
このように
長期優良住宅では、
様々なメリットを享受することが出来ます。
主に税金に関することではありますが、
これらをトータルすれば、
大きな金額の削減ということに繋がるのです。
もちろん長期優良住宅を建てるにあたり、
後ほど紹介するデメリットというのも存在しますが、
それを差し置いても大きなメリットがあるのは間違いないかと言えます。

デメリットは?
長期優良住宅のメリットについては理解して頂いたと思いますが、
同様に生じるデメリットというものもあります。
思わぬところにデメリットがありますので、
こちらもしっかりと理解しておきたいところです。
それぞれのデメリットについては、
下記のようなものがあります。
・申請のための時間が必要
一般の住宅に比べて、
長期優良住宅では、認定を受けるための時間が必要になります。
設計や打合せなどにも時間を要することになるため、
トータルすると
1カ月以上、余計に時間がかかることになります。
「急いで家を建てたい」というケースはあまりないかと思いますが、
家を建てるまでには
それなりに時間が発生すると考えておいたほうが良いでしょう。
・申請するためにコストがかかる
長期優良住宅の認定は
様々な申請が必要になってきますが、
この申請を行うためにコストが発生することになります。
具体的なコストについては、
お願いするハウスメーカーや行政などによっても異なるため、
一概には言えませんが、
高い場合、数十万余計にかかることになります。
減税になるメリットがある一方で、
これだけの費用が追加でかかるとなると、
本当にお得かしっかりと見極める必要があります。
・業者との調整
残念ながら長期優良住宅の相談を持ちかけても、
積極的に動いてくれる業者ばかりかというと、
そういうことはありません。
会社や担当者によっては、
長期優良住宅にあまり詳しくないため、
消極的なケースっていうのも多々あり、
それによって苦労したという話も少なくないのです。
中には基準はクリアした建物にしながら、
「申請はしない」という提案をしてくる営業マンも
いるほどですので、注意が必要です。
こういった調整は、なかなか骨が折れるものですが、
場合によっては、
担当者を変えてもらうなども選択肢の1つです。
・建築コストが増加する
様々な基準をクリアしなければならない長期優良住宅ですが、
そのために建築コストっていうのが、
余計に必要になってくることも少なくありません。
巷では、
長期優良住宅にすることによって
「2割アップする」
なんて言われ方をすることもあります。
ただし、
これについては少し大げさで、
元々の仕様次第ですから、必ずしもこの通りではないのです。
ただ、やはりあれやこれやと基準をクリアしなければならないため、
多少なりとも費用アップが必要だということは覚悟が必要です。
・ランニングコストの増加
長期優良住宅では、
10年後ごとにメンテナンスが必要になるなど、
完成後の点検というのも大事なポイントです。
このメンテナンスなどの費用は、
実は建てる時点では、ハッキリとは金額が分からないもので、
デメリットとして挙げられるでしょう。
メンテナンス自体は
家を長持ちさせるために必要なものですから、
決してマイナスではありませんが、
お金としては必要だという認識は必要です。
このように
長期優良住宅を建てる際には、
いくつかのデメリットが存在します。
単純にデメリットになるものもあれば、
お金はかかるものの、
自分にとってプラスになるものもありますが、
しっかりと把握しておきたいものです。
特にお金が必要になってくるものについては、
メリットばかりに着目していると、
思わぬ形で出ていくことになりますので注意して下さいね。

補助金どのくらい?
長期優良住宅にした場合、
「補助金」はどのくらい出るのか?
大切なお金のことですから、
気になるところです。
現在、
長期優良住宅にすることによって、
補助金が出るのは主に下記の2つです。
- 地域型住宅グリーン化事業
- 長期優良住宅化リフォーム推進事業
まず、
「地域型住宅グリーン化事業」というのは、
新築住宅で長期優良住宅を建てた場合、適用となる制度です。
こちらの制度では、
条件を満たした中小工務店が建てた場合、
上限で100万円までの補助金が出る制度になっています。
続いて
「長期優良住宅化リフォーム推進事業」についてですが、
こちらは中古住宅に対して、
長寿命化のためのメンテナンスであったり、
リフォームを行った場合、補助金が出る制度です。
こちらの場合は、
条件を満たせば
最大で250万円までの補助金が出ることになります。
長期優良住宅を建てる場合、
補助金としては大きくこの2つになります。
どちらもそれなりの補助金が出ることになりますので、
事前にしっかりと条件を確認し、
申請する場合は抜けることがないようにしたいものです。

固定資産税はどの程度に?
長期優良住宅を建てた場合、
固定資産税はどの程度になるかということですが、
額としては一般の住宅と変化はありません。
ただし、
一般の住宅と異なってくるのは、
減額措置の適用期間が変わります。
一般の住宅でも長期優良住宅でも、
一定の期間は固定資産税が減額措置として、
半分になります。
この半分になる優遇を受けることが出来る期間が、
一般の住宅ですと、3年間、
マンションの場合は5年間
と決められています。
しかし、これが長期優良住宅となれば、
期間の延長措置を受けることが出来るため、
住宅であれば5年間、
マンションの場合であれば、7年間
という期間となるのです。

マンションの長期優良住宅
住宅としての長期優良住宅を中心に説明してきましたが、
マンションでも長期優良住宅がないか
というと、決してそんなことはありません。
固定資産税の項目でも説明しましたが、
マンションにおいても、
長期優良住宅として優遇を受けることが出来ます。
この時の基準というのは、住宅の時と同様に、
強固な作りであり、メンテナンスやリフォームが容易となっており、
生活のしやすさやバリアフリーなどに配慮してあることが条件です。
こういったマンションであれば、
長期優良住宅の対象となるわけですが、
残念ながらその数というのは、まだまだ多くありません。
住宅の場合と違い、
マンションの場合は、
既に計画されているものを購入することが多く、
自分が設計に対して要望を出すなどはほとんどありません。
これが住宅であれば、
設計士やハウスメーカーと相談してとなるので、
長期優良住宅にするのも難しくありませんが、
マンションの場合は、
既に設定してあるマンションを購入することになるのです。
その場合、
マンションの欠点というのは、
長期優良住宅と認定を受けているものが圧倒的に少ない
ということになります。
これは単純にコストからの問題で、
長期優良住宅の基準をクリアするためには、
コスト増が発生することになり、
それを利用者などに負担した場合、
利用してもらうことが出来るのか
っていうところへ繋がるためです。
もちろんマンションも価格帯が様々であることから、
高額なマンションであれば、
長期優良住宅をクリアする基準の作りでも、
大きな問題はなさそうですが、
そういったマンションばかりではないのです。

申請はどうする?
コスト増などのデメリットがあるものの、
申請を行うことで、
税制として様々なメリットがある長期優良住宅の制度ですが、
優遇を受けるためには申請を行う必要があります。
この申請ですが、
自分でやろうとすると、少し骨が折れる作業になります。
最初に計画を作成し、
事前の審査依頼を提出し、審査をして貰います。
その後、審査が通れば、
適合証を受理することになりますので、
今度はこれをもって認定申請を行うことになります。
更に申請をしてもらい、認定を受けることが出来れば、
晴れて最終的な認定書が受理出来ます。
主に相手方としては、
登録住宅性能評価期間と所轄行政官庁とのやり取りになります。
どちらも規定の基準を踏むことになりますが、
慣れていなければやはり大変でしょう。
そこで、オススメなのは、
プロにお任せしてしまうことです。
申請そのものにお金がかかり、
プロにその手続きをお願いすることになれば、
更にコストがかかることになりますが、
やはりプロが行えば申請はスムーズにいきます。
申請に不備があった時などは大変苦労することになりますので、
その点を踏まえれば、
お願いしたほうが早いのは間違いないでしょう。
新築やリフォームなどの場合、
始めの段階で申請までお願いしたいという旨を伝えれば、
快くOKしてくれるはずです。

まとめ
長期優良住宅の制度wを利用することによって
税制上の優遇など、様々なメリットがあります。
また、
住宅そのものも強固な作りでなければならず、
且つメンテナンスやリフォームにも配慮した作りとなるため、
将来的に考えてもメリットが大きいと言えます。
やはり生活するのであれば、
安心出来る家で生活したいというのは、多くの人の願いでしょう。
そこに更に税制上で優遇されるということになれば、
メリットとしては十分な制度だと思います。
しかし、
一方でデメリットがまったくないかというとそんなことはありません。
建てるにあたってのコストであったり、
申請のための手間、
建設期間が伸びる
などが考えられます。
これらは
事前に把握しておくことで対処出来るデメリットばかりですので、
しっかりと把握して計画に盛り込んでおくと良いでしょう。
せっかくですから、
将来的にも長く住みよい環境とし、
その中で税制でも得しちゃいましょう。
それを可能とするのが、長期優良住宅となっていますので、
これを利用しない手はないと言っても良いんじゃないかと思いますね。