団地暮らしのデメリットとは。団地の定義と歴史がなかなか面白い。

【PR】

SPONSORED LINK

団地暮らしを考えている人にとって、
すごく気になる「デメリット」

今回は、
実際に住んだ人の意見も踏まえて
デメリットを紹介してみたいと思います。

持家でなければ、
生活拠点として賃貸という選択肢になりますが、
賃貸と言っても、
マンションやアパート、もちろん団地と様々です。
(関連記事:マンション・アパート・団地の違いとは

これらそれぞれにメリットとデメリットがありますが、
その中で団地と言うと、
なかなか分からないという人も多くなっています。

しかし、
団地というものを知らずに選択肢から外してしまうのは、
実はとてももったいないことなのです。

改めて、団地について知れば、
次は団地に住もうという人もきっと多いはず。

そして、
安心して住むためには
デメリットについて理解することが一番の安心材料となります。

そこで、今回は、
団地に住む上でのデメリットについて紹介していきますが、
併せてメリットについても紹介しますので、
団地の良い・悪いを知ってみて下さいね。

団地暮らしについて


「団地暮らし」と聞いて、
何か特別な生活をイメージする人がいるのであれば、
それは大きな間違いです。

私は、現在は新築一戸建てに住んでいますが
長らく団地に暮らしていた時がありました。

また以前は
別にマンションやアパートで生活していたこともあり、
その経験から言えば、
団地暮らしもその他の暮らしも大して変わりません。

それぞれの部屋にそれぞれの家庭があり、
暮らしているというだけです。

1つの建物の規模としては、
アパートやちょっとしたマンションでは、
団地とは比べものにならない程ですので、
それだけ多くの家庭が生活していることになります。

そのため、
どうしても自分の家庭以外の人と顔を合わせることも多くなり、
良い意味でも悪い意味でも「交流は多い」と言えます。

今の時代、
隣にどんな人が生活しているか分からない
なんていうことも少なくない中で、
こういった交流がわずらわしいと思う人も多いのかなと思います。

団地の中には、
敢えて交流を促すような催し物が開催されるケースもあるようで、
この辺りは団地によって様々ではありますが、
避けては通れない道です。

また、
団地暮らしで他とは違うのは、
収入面などの条件が定められているということです。

そのため、
条件を満たしているかどうか適宜、チェックされることになるので、
この辺りも少し煩わしいと感じるかもしれません。

大まかにこういったことを除けば、
団地暮らしについては、
アパートやマンションと大きな差はないと言えます。

むしろ、
立地条件や周辺の環境について
団地は優れていることが多いので、
わざわざ無理してアパートやマンションで暮らすくらいであれば、
団地を選択したほうが快適に暮らすことが出来ると言えます。

 

団地のデメリット


住まいとして団地を選択する上で、
とても大切だと思うのが、
デメリットについて知ることだと思います。

もちろん
団地以外の場所に住むとしても、
デメリットについて知ることは、とても重要だと思いますが、
特に団地については、団地がどういうものかも分からず、
イメージだけで生活し始める人も多い気がします。

それで快適に生活出来れば良いのですが、
中にはあまり団地という空間が合わずに、
早々と引っ越しを決めてしまう人もいて、
もったいないなーと思うこともしばしばです。

そこで、ここでは、
団地を選ぶ上で把握しておきたいデメリットについて紹介します。

~団地住まいのデメリット~

①:騒音

これはアパートでもマンションでも同じことかもしれませんが、
団地について言えば、騒音は一定の覚悟は必要だと言えます。

家族連れで生活している方が多く、お子さんが小さいケースも多々あるため、
上下の部屋や左右の部屋の生活音というのは、付き物と言えます。

団地にもよりますが、作りとして壁もそれほど厚いということもないようですので、
どうしても騒音というのは避けては通れません。

ただ、そういった生活音もある程度、慣れてくるものですし、
あまりにも酷い場合は、お願い程度に申し出ても構わないと思います。

逆に子供が小さい時は、私も周りに迷惑をかけていたとして、
顔を合わせるたびに「すいません。」と一言かけるようにしていました。

幸い、嫌な顔をする人は1人もおらず、非常に助かった覚えがありますが、
日頃からのこういったやり取りが大切だと思います。

 

②:部屋の広さ

団地は、特に古い団地になればなるほど、部屋はそれほど大きくありません。

かつて、都市部の住宅不足を補うために建てられたのが団地で、
数を優先だったために、どうしても1部屋当りの面積がそれほど広くないのです。

3DKの間取りで40平方メートル前後ということでしたので、
いかに狭いかということが分かると思います。

今では、そういったことはなくなってはいるものの、
団地によって部屋の大きさは様々であることから、住む際は、注意が必要となります。

間取りだけに注目していると、生活してみた時に、
思うより狭いということが往々にしてありますので、
ぜひ住む場合は、実際に訪れて確認してみると良いかと思います。

 

③:隣人とのコミュニケーション

団地で生活するにあたって、人を選ぶ要素があるとすれば、
これが一番の要因ではないかと思います。

アパートやマンションに比べて、団地は多くの人が生活していることが多く、
団地の特徴なのか、隣人とのコミュニケーションの機会は非常に多いです。

団地によって差はあるものの、会合などが開かれる場合もあり、
こういったコミュニケーションは避けられないと言えるでしょう。

また、大勢の人がいれば、実に様々な人がいます。

お局様のような人もいたりして、苦労するケースも少なくないようですので、
ある程度の覚悟とコミュニケーション能力は求められると思って良いでしょう。

ただし、上手く付き合っていけば、面倒見が良い人も多く、
かなり生活の上で助けられるシーンも多いはずです。

ケースバイケースとも言える側面であることは間違いないでしょう。

 

④:エレベーターの有無

団地の多くは、4F建てや5F建ては当たり前ですが、
エレベーターがないということも少なくありません。

そのため、階段での上り下りが必須となります。

これが日々の生活で続くと、足腰がかなりキツイということになります。

下の方の階であればこういった苦労はありませんが、
上の方の階での生活が希望であれば、避けて通ることは出来ないでしょう。

特に小さい子がいる家庭の場合は、荷物が多く、子供に抱っこをせがまれると、
もう部屋に戻るだけでも一苦労です。

エレベーターがない団地で上の階に住むのであれば、
この点だけは事前に注意しておきましょう。

 

団地にはこういったデメリットが存在します。

人によって
デメリットに感じる・感じない
というのは様々だと思いますが、
事前に知っておくことは大切です。

団地によっては該当しないケースもありますが、
検討する場合は、
これらの点は特に注意すると失敗は少ないでしょう。

 

メリットは?


団地に住む上で
知っておかなければならないデメリットは数々ありますが、
一方でもちろん多くのメリットもあります。

そこで、メリットについてもご紹介します。

~団地に住むメリット~

①:立地が良い

団地は、立地が良いケースが多く、生活する上での環境が整っています。

周辺に学校や病院、スーパーなどがあったり、
団地の中にバス停が設置されていることもあります。

そのため、駅やその他、外出する上でも利便性が高く、
苦労したという経験はほとんどありません。

 

②:緑に溢れる住まい

団地には公園などが併設されていることも多く、
緑に溢れる環境になっています。

そのため子育て世代にとっては、非常に育てやすい環境と言えます。

私が住んでいる団地も公園が併設されているので、
子供が小さい時は、よく遊びに連れて行きました。

すぐそばに公園があると、自然と子供たちが集まり、
それに付随してお母さんたちも集まるため、交流が出来、
色々な情報の交換をしたりと有意義な時間を過ごしたと思います。

団地によって緑地の環境は色々ですが、
小さなお子さんがいる家庭であれば、こういったところも注目してみると良いかと思います。

 

③:ご近所との交流

デメリットでも少し紹介しましたが、
人によってメリットにもデメリットにもなるのが交流ではないかと思います。

どうしても1箇所に多くの人が住む団地ですので、
自然と交流は増えますし、積極的に出ていけば、多くの人と交流出来ます。

私も子供が小さい頃は近くに住む方に面倒を見て貰ったりと、
助けて貰う機会も多かったのは今でも良い思い出です。

一方、こういった交流が合わないという人も一定数いたのは確かです。

ただ、やっぱり私にとって、ご近所との交流は、
団地生活でのメリットだと思いますね。

 

④:仲介手数料、更新料なし

アパートやマンションであれば、必ずついてまわるのが、
仲介手数料や更新料といった問題です。

更新料は2年ごとの更新というのが一般的ですが、
忘れた頃にやってきて、お財布からお金がスーっと消えていきます。

しかし、団地に住めばこういった費用は掛かりませんので、
いくら住んでも更新料は必要ありません。

団地は家賃についても、その他のアパートやマンションに比べても安いケースも多く、
お財布に優しい住まいと言えるかと思います。

 

⑤:学生や単身でもOK!

団地というと家族住まいが当たり前と思われがちですが、
決してそんなことはありません。

今は学生でも単身者でも団地生活はOKなんです。

学生であれば契約の際は親御さんの同意が必要ではありますが、
立地なども良いので、通学にも便利だと思います。

また、物件によってはルームシェアもOKですので、
1人で住むのではなくて、何人かで生活するというのも問題ありません。

 

このように
団地には多くのメリットがあります。

これらのメリットを見ていくと、
こういった物件を探していたという人も必ずいるはずです。

団地は候補から外していたという人も、
この機会にぜひ検討してみて下さい。

 

団地の定義と意味


団地のメリット・デメリットについて理解出来たと思いますが、
そもそも団地というのは何なのか?

その定義や意味について考えてみたいと思います。

団地というのは、本来の意味としては、
1箇所にまとめて建設するために
計画的に開発された住宅などのことを言います。

工場なども団地に含まれますので、
「工業団地」という言葉は聞いたことがあるかもしれません。

ただし、一般的に団地と言うと、
住宅団地のことを指すことがほとんどです。

住宅団地は、
一区画内に複数の建物が建てられており、
併せて土地やそれに付随する設備が、
所有者間の共用になっている場所になります。

この団地ですが、
主に公団(現在はUR都市機構となっている。)、
公社、民間と
運営母体の違いによって3パターンに分けることが出来ます。

生活する上では、どこもそれほど変わりませんが、
条件面などに違いが出ますので、
気になる人は事前に確認しておくと良いでしょう。

また、
団地もアパートやマンションと同じように、
分譲か賃貸かという差があります。

このように団地と言っても、
その中身は実は運営母体の違いや分譲・賃貸の違いなど、
いくつかの種類に分けることが出来るのです。

 

団地の歴史


団地の歴史は古く、
そのスタートは昭和20年までさかのぼります。

当時、太平洋戦争が終結し、
日本国内では人々が生活するための住宅が、
圧倒的に不足している状況でした。

そのため、
住宅不足を解消するために法律や整備するための団体が設立され、
公営住宅や公団住宅などいわゆる団地が数多く形成されていきました。

これが団地の歴史の始まりということになります。

今でこそ当たり前ではありますが、
当時、ダイニングキッチンの間取りを取り入れた団地は、
人々の憧れの的であり、
その他、水洗トイレや流し台など近代的な生活を盛り込んでいったのです。

このような状況から、
当時は団地への申込が多く、
非常に倍率の高い中で、
運良く当選した方だけが住むことが出来るという憧れの物件でした。

その後、
団地は日本の経済成長に合わせるように次々と建てられ、
子育て世代など若い世代の家庭を中心に生活の拠点となりました。

子育てする上でも、多くの似たような環境の家庭がいる中で、
互いに協力しながら育てていく
というスタイルが確立されていきました。

こうやって繁栄した団地も、
ある時期から衰退の時期に入っていきます。

昭和50年ぐらいになると、
ベビーブームの時期の子供の数とはうって変わって、
子供の人数が減り、
団地に見られた家庭の数というのも減っていきました。

また、
建設してから長らく経ったことにより、
団地そのものの経年劣化も見られるようになり、
その人気は少しずつ失われていったのです。

今や
ゴーストタウン化してしまっている団地も数少なくありませんが、
そういった状況を打破しようと新たな試みもスタートしています。

古くなった団地をリノベーションし、
設備を更新し、新たな需要の発掘です。

かつて団地は、
子育て世代の20代~40代が中心でしたが、

今は大学生や単身者など
幅広い層が借りることが出来るようになっています。

設備も
最新鋭のマンションに備わっているような設備が導入されていることもあり、
そういった物件が安く借りることが出来るということで、
一部では人気が再復活している団地もあるほどです。

ただ、一方で
団地には避けては通れない問題というのも存在しています。

これは団地の歴史にも深く関係しているのですが、
差別問題です。

団地と差別と聞いて、
関係性がまったく分からないという人も多いと思いますが、
実はこの2つは切っても切れない関係性なのです。

団地そのものは、
特別に悪いことは1つもないのですが、

団地の中には、
低所得者向けのための団地というのもが存在し、
一定以上の収入がある場合、
入居を断られるという物件が存在します。

そういった物件は、
見方を変えれば、
収入が低い家庭の生活の場ということになります。

もちろん
団地には様々な事情の家庭が生活しており、
そもそも収入が高い・低いというのは、
何かを判別する基準にはなりません。

しかしながら、
団地への誤った見方が差別意識を生み、
さらにはかつていわゆる不良たちの溜まり場が団地が多かったこともあり、
団地は治安が悪いというイメージも存在しているのです。

こういったことから、
子供に対して、
「団地の子と遊んではいけない」
なんていうことも、言われるようになり
団地への差別というものが生まれていったのです。

今でこそ団地に住む家庭が少なくなったことも受け、
こういった差別は少なくなっているようですが、
未だに団地に住んでいること隠すという子供もいるようです。

今後の団地を明るいものにしていくためにも、
大切なのはこういった差別はなくすことです。

「団地に住んでいるから」
で、全ての人間性が決まるわけではありません。

理由のない差別は、
理不尽に人を傷つけるだけですので、
そういったことが1つでも減らせる社会にしていくというのが、
今後の目指す団地の歴史になるのではないでしょうか。

 

団地の再生とリノベーション


老朽化し、人気の衰えた団地を再生するため、
今、盛んに行われているのがリノベーションです。

どうしても
当時、最新だった団地の設備は、
現代においては、古めかしい設備という状況です。

そういった状況では、
新たな需要を掘り起こすのは難しく、
団地のゴーストタウン化は進むばかりという状況です。

そこに歯止めをかけるべく
リノベーションが行われているわけですが、
これが若い世代などの人気を集め、
再び人気を集める団地もあります。

特に団地によく見られていた狭いスペースに無理やり3DKを構築したような部屋は、
リノベーションによってゆったりとした2LDKにするなど、
より快適な生活が送れるように工夫されています。

団地によっては、
賃貸であっても、入居者にリフォームを自由に行わせるなど、
若い世代にも受け入れやすい環境となっています。

そもそも、団地は、
今でこそ設備は古いものの、
その立地条件は優れているものが多いです。

緑溢れる環境や周辺設備、駅までの移動手段など、
他のアパートやマンションでは
得難いものも団地であれば手に入れることが出来ます。

更にリノベーションによって、設備が更新されるとなれば、
もはや古臭い物件から、
最新設備の優良物件と変わることでしょう。

これからも、
各地の団地がこういったリノベーションを経て、
次々と生まれて変わっていくかと思いますが、
団地が新たな需要を確立していくのは、
間違いないと言えるでしょう。

 

まとめ


日本人の生活拠点として、一時代を救ってきた団地ですが、
現代においては、
居住する人が少ないことにより、1つの危機を迎えています。

各地でゴーストタウン化する団地が増え、
このままでは廃墟化するのも時間と問題と考えられています。

しかし、
その対策としてリノベーションが行われており、
この取り組みが新たな需要の掘り起こしに成功しています。

元々の立地の良さ、リノベーションされた最新の設備、
そこまで高すぎない家賃と揃えば、
今後、団地の人気がますます高まるのは間違いないでしょう。

一方で差別など、
団地には悲しい側面も残ってはいますが、
今後の団地への改革が、差別などの悲しい一面も吹き飛ばし、
かつての憧れの物件だった姿を取り戻してくれるのが一番ですね。

 

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)